翻訳者に資格はいらない

翻訳者というともちろん言語のプロフェッショナルというイメージがあります。
しかし、意外と知られてないことですが、翻訳者になるには弁護士や医者などと同じように何か資格が必要というわけではありません。
極端な話をしてしまいますと、翻訳という仕事が全く出来ないとしても翻訳者と名乗れば翻訳者になれるわけです。
それで仕事がくるのかは別の話になりますが。
しかし翻訳者として持っていたほうがいい資格はあります。
それらを紹介しておきます。
森谷式翻訳術HP翻訳者にとってあると良い資格
これがなければ仕事が出来ないとか仕事が出来るとは一切関係ありませんが、あったほうが有利になる資格となります。
JTA公認・翻訳専門職資格試験
一般社団法人・日本翻訳協会が主催するプロ向けの検定試験です。年4回開催されています。
このテスト全てに合格し、翻訳実務経験が2年以上ある場合、JTA公認翻訳専門職として認定されます。
実は、難易度はTOEICよりも上とされています。
その試験内容は単に翻訳能力を問うだけでなく、「翻訳者」として必須の能力であるITとマネジメント、そして倫理などについても出題されるのが特徴です。
JTA公認・翻訳専門職資格基礎試験
日本翻訳協会では、これから翻訳者を目指す人向けに「JTA公認・翻訳専門職資格基礎試験」も実施しています。
「どうやって訳すべきか」といったルールの説明から始めてくれるので、最初はこちらの試験を受けてみるのがいいかもしれませんね。
JTFほんやく検定
一般社団法人・日本翻訳連盟が主催する検定試験です。
年2回(1月と7月)開催されています。
産業翻訳(ビジネス分野における翻訳)の実践的な能力が問われる試験で、初心者向けの「基礎レベル」(4級・5級)と経験者向けの「実用レベル」があります。
出題される文章には実際の論文や記事などタイムリーなものが用いられるので、常に自分の専門分野にアンテナを張っているかも試されます。
TQE:翻訳実務検定
翻訳会社である株式会社サン・フレアが主催する検定です。
年4回(6月・9月・12月・3月)開催されます。
産業翻訳者として即戦力として働ける能力があるかをみる試験で、原文解釈力・訳文表現力・専門知識・スタイルの4項目で採点されます。
点数によって合否とグレード(1~3級:合格-4級・5級:不合格)が認定され、合格者は株式会社サン・フレアに翻訳者として登録することができます。
まとめ
各資格ともにあくまでも翻訳する目安となるものです。
「何を翻訳する翻訳者になりたいのか」によって異なってきますね。
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